ひとりぽつりと部屋で迎える2021年元旦。
昨年2月より新型コロナウィルが世界で猛威をふるい平穏と思われた日常生活を震撼させた。
そして第三波の影響でお盆に続き年末年始も田舎へ帰省する事は出来なくなった。
私の田舎は瀬戸内海に浮かぶ小島で、お盆休と正月年2回の帰省は瀬戸内のゆるやかな時間の中で姪や甥、親族と一緒に過ごすひとときを楽しみにしていた。
年末から新型コロナウィルスの感染者増加のニュースを目にする度、田舎へ帰省出来なくなるなと落胆していたが、何も自分だけが帰省出来無い訳ではない。大なり小なり同じ状況や思いをしている方々が世の中には沢山いるだろう事は想像に難くなかった。
自分の事などは些細な事で、落胆すべきでは無いのかも知れないなと気持ちを切り変え、せめてお正月くらいは祝おうと、花を飾りひとりお節風の粗食膳を盛り付け新年を迎えたのである。