BYREDO/BAUDELAIRE(バイレード香水 ボードレール)「悪の華」にインスパイアされた香り

Perfume

ボードレールは詩集「悪の華」を機に有名になったフランスの詩人。

BYREDOのBAUDELAIREは、そのボードレールの「悪の華」にインスパイアされたフレグランス。そう聞いただけでどんな香りがするのだろうと試してみたくなる香水だ。

はじめてBAUDELAIREの香りを身につけてみた時は、ダークな香りのイメージやいかにと耽美的世界観の期待値が高く、重厚な香りをイメージしていたのだが、予想に反し瑞々しいリアルなヒヤシンスの香りだった事に驚いた。

つけた感覚としてはGYPSY WATERくらいのライトさで使用感が似ていると感じた。GYPSY WATERはウォーミーで女性的な香りだが、クールで男性的な香りのバージョンがBAUDELAIREにあたる印象だ。

「悪の華」的ダークさは、パチョリのスモーキーで墨汁のような香りがヒヤシンスの香りと重なり合う事で控えめに演出されており、都会的な洗練された香りに仕上がっている。

ジェンダーレスに使用できる香りで、不用意な甘さは無く男性は使用しやすい香りだろう。凛としたクールなイメージを演出したい時に纏いたい香りだ。

香りの構成

トップノート:ブラックペッパー、キャラウェイ、ジュニパーベリー

ミドルノート:ヒヤシンス、インセンス、レザー

ベースノート:ブラックアンバー、パピルス、パチョリ

◇ブラックペッパー

◇キャラウェイ

セリ科の植物キャラウェイの果実。 すっきりと爽やかな中に甘みが混じりあった香り。 ヨーロッパでは昔から香辛料として親しまれており、パンやクッキー、ザワークラウトなどに使われてきた。

ジュニパーベリー

日本では、セイヨウネズと呼ばれている常緑樹。お酒のジンの香り付けに使われている独特なウッディ―調の香り。ヨーロッパでは古くから消毒薬として使われてきた。

◇ヒヤシンス

◇インセンス

◇レザー

◇ブラックアンバー

アンバーの甘く落ち着きのある香りは、オリエンタルなフレグランスに欠かせない。動物性の香料で独特の色気を醸し出す。アンバーはマッコウクジラの結石から採取されるセクシャルな香り。

◇パピルス

◇パチョリ

パチョリは東南アジアが原産の常緑多年草。シソ科の植物でハーブの一種。主に精油に加工されて利用され、古くから香や香水に用いられている。防虫剤としても使用されていた。エキゾチックでスモーキーな墨汁のような香りは、時間が経つにつれローズのような香りに変化する。